みなさんは日本ワインを飲んでますか?
日本ワインを探して日々ワイナリーや酒屋さん、飲食店さんに伺っては投稿を続けて、ついに500軒を超えました。
日本ワインのあるところについては地図にまとめてますので、ぜひ活用して頂ければ幸いです。
日本ワインとは…日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で造られたワインの事を指します。
さて今回訪れたのは、長野県東御市にある「リュードヴァン」です。
リュードヴァンでは、9月から10月に掛けて収穫ボランティアを集めて自社で栽培しているぶどうの収穫を行っております。
今回は、ピノノワールの収穫の募集があったため、収穫の内容を含めて見て行きたいと思います。
こんな方におすすめ
・東御市周辺で日本ワインをお探しの方
・日本ワインを飲んで日本を応援したい方
・収穫ボランティアに興味のある方
リュードヴァンとは?
長野県東御市で葡萄の木を植え育て、ワインを作っています。
about us | Rue de Vin(リュードヴァン)
千曲川に沿うように開けたなだらかな斜面。ここはかつて一面に広がる豊かな林檎農園でした。全国で農業従事者の減少によって人の手が入らなくなった農地は荒廃の一途をたどっています。それはこの地も例外ではなく、人の侵入をも拒むような雑木の林へと変貌しています。
そして今、私達 Rue de Vin[リュードヴァン]は荒廃した農地にもう一度息吹を与え、豊かな農地を取り戻すべく葡萄の木を植え育て、ワインを造り始めました。健全な葡萄を育てるためには過度な農薬や肥料を使用せず、地面には草花が生い茂り、樹上には多くの昆虫が、土壌には多くの微生物が暮す豊かな生態系を作り出すことを実践しています。それはやがてこの地の力を引き出し個性的で表情豊かなワインへと繋がってゆきます。今ではシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールなどが育っています。乾いた風が斜面を吹き上がり、豊富な日射量と大きな寒暖の差を生み出すこの地からはやがて、偉大なワインが生み出される日も遠くないのかも知れません。
フランスはブルゴーニュ地方コート・ドールのように、いつか日本の“黄金の丘”と呼ばれる日のことを夢見て…。これから私達と一緒に、ワインのある豊かな食文化を創り上げましょう。
フランス語で「ワイン通り」の意味を持つ「リュードヴァン」。
小山さんの愛車だった青いルノーはワイナリーの前に目印のように現在でも置かれております。
こうやって切り取って写真を取って映えるのはすごいですね。
レストラン&ワインショップであるCafé restaurant Rue de Vin(カフェレストラン・リュードヴァン)でワインと料理のマリアージュを楽しむ事も可能です。
地元産の旬の食材を中心に、ワイナリーならではのワインと料理の美味しい組合せをお楽しみいただけます。
Café restaurant Rue de Vin(カフェレストラン・リュードヴァン) でワインを購入・試飲することも可能です。
また、宿泊施設として、Chambre d’hôte Rue de Vin (シャンブルドット・リュードヴァン)が週末(金、土、日)二組限定でオープンしており、カフェ・リュードヴァンでのワイン付きのディナーとフレンチスタイルの朝食付きの宿として泊まることが可能です。
ぜひ堪能してほしい場所になります。
収穫ボランティアはどんな感じ?
収穫ボランティアは、ソーヴィニヨン・ブランから始まり、最後はボルドー品種の収穫まで約1ヵ月掛けて募集・開催されます。
今回はピノノワールの収穫です。
標高は830mでリュードヴァンのカフェの場所から歩いて20分ほどの位置にあります。
ここのピノノワールは、クローン違いが原因なのか、実はしっかり熟しますが種の熟成が遅いため、リュードヴァンでリリースされるワインでは、ヴァンムスー スペシャルなどのスパークリングワインやピノノワール クレール ロゼとして醸造されます。
一日掛けてみんなで収穫しました。
昨年は、収量が少なかったようですので今年は昨年より良かったようです。
ピクニックってなんだろう?
さぁ、リュードヴァンの収穫ボランティアに参加される方々が一番楽しみにしているのは「ピクニック」と称されるお昼ごはんです。
畑の中でお昼を食べることを「ピクニック」と呼び、ごはんやワインを頂きます。
ワインはもちろんリュードヴァンのワインです。
なんと参加した日は、2本のワインがリリース日ということでラベル張りたてのワインが振舞われました。
お昼からワインを飲める幸せをかみしめながら、3本見て行きたいと思います。
まず乾杯ワインとして、秀果園 巨峰スパークリングを振舞って頂きました。
東御市を代表する特産フルーツである巨峰。その味わいと香りは人々を魅了してやみません。しかし通常そんな巨峰から造られるワインは決して上質なものは少なく、むしろ甘さを添加して味わいをごまかさなくてはならない傾向にあります。しかし東御市を代表する巨峰農家「秀果園」の栽培技術とリュードヴァンの醸造技術の融合で、上質なスパークリングワインが実現しました。味わいはほんのりとした膨らみのある辛口。巨峰由来のネガティブな香りはほとんど存在せず、上質なスパークリングワインとしてワインファンを驚かせています。
sparkling wine/vin mousseux | Rue de Vin(リュードヴァン)
すっきりさわやかな味わい。
辛口本格スパークリングワインです。
ピクニックのような雰囲気で飲むワインですね。
小山さんに抜栓頂いて振舞って頂けます。
いやぁ幸せですね。
そして、参加した日にリリースされたピノ・ノワールの2020ヴィンテージも頂きました。
自社栽培のピノ・ノワールを使用した辛口赤ワインです。目指すべきワインは勿論フランス・ブルゴーニュ地方の赤ワイン、それは繊細でありながらもしっかりとした骨格と可憐な香りが特徴です。しかしその実現の為にはクローンと呼ばれる遺伝情報の違う数種類の葡萄を育て、目指すべき味わいとこの土地ならではの特長を兼ね備えたオリジナリティのある味わいを追求しています。葡萄の実は傷みやすく年ごとに収穫量が変動します。また年を追うごとに新たに植えたクローンの畑が充実して行きます。これらのことからヴィンテージ毎の味わいの進化もまた劇的であり、毎年品質が向上してゆくさまを体験できる醍醐味がこのワインには有ります。
Rue de Vin(リュードヴァン) – 長野県東御市のワイン
ボトルショックや熟成がまだまだ浅いこともあり、味わいに渋さが一番最初にくる印象がありますが、瓶熟成をしていくと良くなっていくでしょう。
ポテンシャルを発揮するのは、もう少し先ですね。
とはいえ2020ヴィンテージを今飲めてしまうのがリュードヴァンのすごいところ。
そして注目は今回初めてリリースされたTRIO’20(トリオバーン)。
2020年のぶどうは、収量が少なく厳しい年であったため、カベルネソーヴィニヨンとメルローとカベルネフランをブレンドすることでリリースすることとなったワインです。
ラベルは、以前カベルネフランで使用していたものを利用。
飲んだ印象は、本当にまだまだだと感じますが、カベルネソーヴィニヨン由来の酸を感じられ、熟成のポテンシャルは高く感じられます。
そして、カフェレストラン・リュードヴァン特製のピクニックメニューを頂きました。
サラダと特製スペアリブとバケットサンドを、ワイン畑で楽しめます。
今年は、お昼ご飯を持参することも可能ですが、せっかくならリュードヴァン特製のメニューを注文してみてはいかがでしょうか。
830mで栽培されるぶどうをみてみよう。
この標高で栽培されるぶどうは、ピノノワールの他にメルロ、ゲヴュルツトラミネールです。
2021年のメルロは10月第二週に収穫予定です。
ここから11月まで収穫が続きます。
長野県では、メルロはギリギリまで熟成を待って収穫されます。
完熟を狙うことで良いぶどうの収穫を行います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
実は畑を見に行くと、机とテーブルが設置されている場所がいくつかありますので、気軽にリュードヴァンの畑を背に時間を過ごすことも可能です。
もちろん収穫ボランティアだけではなく、カフェや宿泊が可能なリュードヴァンへ来られる際は参考にして頂けると幸いです。
リュードヴァンの詳細情報
住所:〒389-0506 長野県東御市祢津405
電話番号:0268-71-5973
営業時間:10時00分~17時00分
定休日:なし
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