ワインは、コンクールにて評価されることで人気になることがあります。
そんなコンクールの1つであるフェミナリーズ世界ワインコンクール2023が、2023年4月3日(月)、4日(火)2日間で、ワインのメッカ、フランス、ボーヌにて開催されました。
今年行われた第17回フェミナリーズ世界ワインコンクールは、全世界からの出品は3812アイテム、日本からはワイン、リキュール、日本酒、日本産蒸留酒合わせて348アイテムが出品されました。
そんなワインの中で日本ワインも参加しており、金賞を全16アイテム(赤:9、白:4、スパークリング:3)が受賞致しました。
そこで今回は金賞を受賞した日本ワインを紹介させて頂きたいと思います。
昨年の結果についてはこちらから。
- フェミナリーズ世界ワインコンクールとは?
- 金賞を受賞した日本ワイン16選
- ①はこだてわいん 香り仕込みケルナーSparklingNV
- ②月山ワイン ソレイユ・ルパン・ビアンコフリッザンテ2017
- ③大和葡萄酒 ハギースパーク重畳2022
- ④岩の原葡萄園 レッドミルレンニューム甘口2021
- ⑤月山トラヤワイナリー 月虎シャルドネ2021
- ⑥楠わいなりー シャルドネ2020樽熟成スペシャルキュヴェ
- ⑦ジオヒルズワイナリー Mimakigahara2021_M
- ⑧岩の原葡萄園 深雪花 赤
- ⑨岩の原葡萄園 ヘリテイジ2020
- ⑩シャンクレール ピノノワール2020
- ⑪シャンクレール Grenat カベルネ・ソーヴィニョン&メルロー2018
- ⑫フジクレールワイナリー フジクレール ヴィ・ルフレ2019
- ⑬フジクレールワイナリー フジクレール マスカットベーリーA隼山2020
- ⑭駒園ヴィンヤード Pony Merlot2021
- ⑮東根フルーツワイン 東根ヤマ・ソービニオンワイン2022
- ⑯サドヤ 高山村白2021
- 最後に
フェミナリーズ世界ワインコンクールとは?
世界中の女性ワイン専門家が選ぶユニークな国際コンクール
ワインの本場フランスでTOP5に入る世界的知名度の高いコンクールです。日本を始め世界中から毎年約5000アイテムのワインがフランスに集結します。最大の魅力は、審査員が、世界中の女性ワイン専門家であるということ。世界中から経験豊かな、女性ソムリエ、女性醸造家、女性ジャーナリスト、女性シェフなど約600名の女性ワイン専門家が集まり、厳正なブラインド・テイスティング審査で評価します。
日本からは2017年より【日本産ワイン】【日本産リキュール】が出品され、2020年からは新設された【日本酒部門】、2022年からは同じく同年新設された【日本産蒸留酒部門】への出品が始まっています。
入賞したワイン・リキュール・日本酒・蒸留酒は、高品質保証としての「メダルシール(複製防止のためマイクログラビア法印刷)とともに国内外に広くPRされます。
また、日本国内においては入賞社の表彰式開催とともに、日本産ワイン、日本産リキュール、日本酒、日本産蒸留酒4部門それぞれの【TOP OF THE BEST】を発表します。この賞は、審査評価得点の中で最高得点だったアイテムに与えられる名誉あるもので特別なPRの権利を有します。
フェミナリーズ世界ワインコンクール|フェミナリーズ・ジャポン (feminalise-japon.com)
2022年4月17日(月)に結果発表予定でしたが日にちがずれて、21日に結果の発表がされました。
一体どんなワインが受賞したのか、早速見て行きたいと思います。
金賞を受賞した日本ワイン16選
①はこだてわいん 香り仕込みケルナーSparklingNV
まずご紹介するのは、北海道七飯町にあるはこだてわいんの香り仕込みケルナースパークリングです。
サクラアワード2021でのダブルゴールド受賞を始め、ワインコンクールでの受賞歴が華麗なワイン。
契約農園の厳選された北海道産「ケルナー種」ぶどうを100%使用し、凍結濃縮により得たエキスの高い果汁を醗酵後期に加え、低温管理することにより、ぶどう本来のフレッシュな香りと甘さを余すところなくボトリングした飲み口すっきりのスパークリングワインです。
②月山ワイン ソレイユ・ルパン・ビアンコフリッザンテ2017
続いてご紹介するのは、山形県鶴岡市にある月山ワイン山ぶどう研究所のソレイユ・ルバン ビアンコフリッザンテ2017です。
鶴岡市(櫛引地区)で棚栽培された良質の甲州ぶどうで造られたワイン。
西荒屋地区で栽培される甲州ぶどうは、250年以上の栽培歴史があり、甲州栽培の最北限の産地になります。
ガス充填を行い、微発泡タイプに仕上げました。
引き締まった酸味と旨みのある微発泡の白ワインです。
③大和葡萄酒 ハギースパーク重畳2022
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼にある大和葡萄酒のハギースパーク重畳2022です。
甲州葡萄を樽熟成し、ほのかなオークの香りとほどよい酸味のあるバランスの良いスパークリングワイン。
ちなみに重畳とは幾重にも重なることを意味し、これは当社の長い歴史と共に甲州種に着目し、長年研究を重ねてきた意味も込めて名付けられた名前です。
④岩の原葡萄園 レッドミルレンニューム甘口2021
続いてご紹介するのは、にある岩の原葡萄園のレッドミルレンニューム甘口2021です。
川上善兵衛品種のレッド・ミルレンニューム種を房ごと凍結させ、融けはじめの果汁だけで仕込む 「クリオ・エクストラクション製法」で造り上げたワイン。
「クリオ・エクストラクション製法」では融けはじめの果汁は糖度が高く、同じ品種で造る辛口とは異なり、鮮やかな琥珀色に仕上がります。
芳醇な香りと、濃縮した甘さを持ちながら、しっかりとした酸味がありすっきりとした後味の甘口ワインです。
⑤月山トラヤワイナリー 月虎シャルドネ2021
続いてご紹介するのは、山形県西村山郡西川町にある月山トラヤワイナリーの月虎シャルドネ2021です。
生産本数わずか660本のフラッグシップワインの月虎シリーズ。
契約栽培のシャルドネを使用し、1年間樽熟成させた2020年産とタンク発酵の2021年産をブレンドして、より複雑な香りと味わいを追求したワイン。
爽やかなグレープフルーツ、青リンゴや洋ナシの香り、樽由来のナッツやスモーキーな香味がバランスよいプレミアムな辛口の白ワインです。
⑥楠わいなりー シャルドネ2020樽熟成スペシャルキュヴェ
続いてご紹介するのは、長野県須坂市にある楠わいなりーのシャルドネ2020樽熟成スペシャルキュヴェです。
楠わいなりーのフラッグシップワイン。
完熟をぎりぎりまで待って収穫したブドウを丁寧に仕込んだワイン。
ふくよかな香りと複雑さの増したボディが、特別なワインだと自ら語っているようです。
繊細で優美、しっかりした酸とミネラルが感じられます。
⑦ジオヒルズワイナリー Mimakigahara2021_M
続いてご紹介するのは、長野県にあるジオヒルズワイナリーのMimakigahara2021_Mです。
「Mimakigahara」とはジオヒルズの葡萄を栽培している「御牧ヶ原」を表しています。
テーブルランド状の台地「御牧ヶ原」のテロワールを表現したワインです。
ヴィンテージの後ろにある“M”とは「Merlot(メルロー)」を表しています。ヴィンテージによってはブレンドも行い、メルロー主体になるヴィンテージもあります。
無花果やプラムの香りと森の下草、強粘土の土壌らしい滑らかな舌触りのタンニンに豊かな果実味、そして高冷地の酸が寄り添い骨格となっており、御牧ヶ原のテロワールが表現されたワインです。
⑧岩の原葡萄園 深雪花 赤
続いてご紹介するのは、新潟県上越市にある岩の原葡萄園の深雪花 赤です。
完熟したマスカット・ベーリーAを厳選して醸造しているワイン。
果皮や種からの香味成分をしっかりと抽出後、樽の中でじっくりと熟成を重ねました。
濃縮感のある果実味が、ふくらみのあるまろやかさを醸し出す赤ワインの傑作です。
ちなみに「深雪花(みゆきばな)」は、その酒質を可憐な雪椿にたとえて命名されたワインです。
フェミナリーズ世界ワインコンクール2022でも金賞を受賞したワインです。
⑨岩の原葡萄園 ヘリテイジ2020
続いてご紹介するのは、新潟県上越市にある岩の原葡萄園の岩の原ワイン ヘリテイジ 2020です。
岩の原葡萄園産の「マスカット・ベーリーA」と「ブラック・クイーン」、「ベーリー・アリカントA」を厳選し、さらに厳しい選果を経て醸造しています。
フレンチオーク樽で15ヶ月間ゆっくりと熟成を重ねることで、香り、味わいとも凝縮感のある赤ワインに仕上がっています。
⑩シャンクレール ピノノワール2020
続いてご紹介するのは、山梨県北杜市にあるシャンクレールのピノノワール2020です。
シャン・クレールは、フランス語の「明るい」と「畑・原野」という意味の単語を合わせた造語です。
明野のピノノワールから造られる希少なワインです。
現在は夫婦2人、約1.5haの圃場でブドウを栽培しており、ワイナリーを造る予定はなく、ワインは勝沼ワイン村にて醸造しております。
⑪シャンクレール Grenat カベルネ・ソーヴィニョン&メルロー2018
ワイン情報なしのため、情報が確認でき次第更新予定。
⑫フジクレールワイナリー フジクレール ヴィ・ルフレ2019
続いてご紹介するのは、山梨県甲州市勝沼にあるフジクレール ヴィ・ルフレ2019です。
北杜市明野町で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンを原料とし、醸し発酵後、オーク樽の中で5ヶ月間熟成させたワインです。
干しプルーン、スミレ、ドライフルーツ、ジャムの凝縮感のある果実香と果実味、濃くもタンニンに硬さは少なく、熟したこなれ感を感じます。
⑬フジクレールワイナリー フジクレール マスカットベーリーA隼山2020
続いてご紹介するのは、山梨県甲州市勝沼にあるフジクレール マスカットベーリーA隼山2020です。
マスカットベーリーA種100%で造られたワイン。
隼山は、標高約700mと高所のため日較差が激しく色づき・成熟ともに良いブドウが収穫されます。
樽での熟成期間は1年5か月以上とフジッコワイナリーの商品では最も長く、豊かな樽の香りが広がります。
⑭駒園ヴィンヤード Pony Merlot2021
続いてご紹介するのは、山梨県にある駒園ヴィンヤードがリリースしたPonyメルロー2021です。
同じ契約農家の山梨県笛吹市産を使用したワイン。
笛吹市産のメルローはタンニンは穏やかで果実味が豊かな、特徴のある産地です。
軽やかで程良いボリュームと樽香香を抑え果実由来の香味(テロワールと品種の個性)を 楽しんで頂けるように仕上げています。
フレンチオーク樽10ヶ月熟成のワインです。
⑮東根フルーツワイン 東根ヤマ・ソービニオンワイン2022
続いてご紹介するのは、山形県東根市にある東根フルーツワインの東根ヤマ・ソービニオンワイン2022です。
山形県東根市産のヤマソーヴィニヨンの本格果実酒です。
ヤマブドウとカベルネソーヴィニヨンの交配種がヤマソーヴィニヨンです。
突き抜ける酸味と濃縮感を伴う旨味が特徴的で、山菜料理や肉料理全般、青かびチーズ、ヌガー等の甘味の強いスイーツなどと相性抜群です。
非常に強い抗酸化作用、心血管疾患の予防効果のあるポリフェノールが一般の赤ワインの1.5倍含まれアントシアニンは3倍含まれています。
また、うまみ成分のグルタミン酸やアラニンも多く含まれており、ガン予防、心疾患予防効果が期待されるプロアントシアニジンも含まれています。
⑯サドヤ 高山村白2021
ワイン情報なしのため、今後確認次第更新予定。
最後に
いかがでしたでしょうか。
素晴らしい個性、性格、複雑さを持つワインとして評価されたことで、日本ワインも世界に誇ることの出来るワインが毎年リリースされていることがわかるのではないでしょうか。
是非この機会に日本ワインも飲んでみてはいかがでしょうか。
ほしいワインがどうしても見つけられない方は…こちら。
酒屋さんに行ったけど、
探しているワインが見つからない!
どんなワインを選んでいいかわからない!
というあなたにワインを選ぶ際におすすめの方法は3つです。
①「ジャケ買い」ならぬ「ラベル買い」
CDを買う際にはおなじみの買い方です。
最近では、ラベルのかわいいラベルやデザインにこだわったワインも増えているので初めての方にはお勧めです。
②金賞を受賞したワインを選ぶ
ラベル買いだと美味しいワインじゃない可能性がある!と思われる方には、品評会で評価されたワインはいかがでしょうか。
日本または世界のワイン関係者が基準を基に選んだワインになりますので、客観的にみてもいいんではないでしょうか。
また選ぶ人が品評会によって異なるので、例えば女性が選んだワインもあるので客観的に見る上では一番いい選び方だと思います。
「でも品評会で選ぶと言ってもどんな品評会があるかわからない…」と思う方も多いと思います。
そんな方に参考の記事はこちらから↓
③とにかくいいワイン!
何でもいいからとにかく美味しいワインが飲みたい!と思った方には、もう高級なワイン一択でしょう。
高級なワインは、それぞれのワイナリーがその年で一番自信のあるワインをボトルに入れているので間違いありません。
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