ワインは、コンクールで評価されることで人気になることがあります。
そんなコンクールの1つであるJWC(ジャパンワインチャレンジ)2023のワインの受賞結果が、11月10日に発表となりました。
今回は、そんなJWC(ジャパンワインチャレンジ)2023で受賞したワインについてご紹介して行きたいと思います。
JWC(ジャパンワインチャレンジ)2022については、こちらから。
- JWC(ジャパンワインチャレンジ)2023とは?
- プラチナ・金賞受賞の日本ワイン13選
- ①キャメルファーム/ケルナーブリュット2022(プラチナ賞・トロフィー賞)
- ②SADOYA(サドヤ)/Liel 高山村 白 2021
- ③ひるぜんワイナリー/Yamabudo Rose 山葡萄[ロゼ] 2022
- ④高畠ワイナリー/高畠 ローグル・ブルー青おに 2019
- ⑤ベアレン醸造所/Baeren Our hour山葡萄スパークリングワイン2022
- ⑦エーデルワイン/五月長根リースリング・リオン 2022
- ⑦エーデルワイン/シルバー 赤沢メルロー 2020
- ⑧くずまきワイン/HOTARU WHITE NV
- ⑨モンデ酒造/Yama Sauvignon 2022
- ⑩蒼龍葡萄酒/ヴァンドール甲州 勝沼自社農園 2022
- ⑪サンクゼールワイナリー/NAGANO Rouge 2020
- ⑫高畠ワイナリー/高畠 バリック シャルドネ 2021
- ⑬雲海酒造株式会社/UNKAI WINE Campbell Early
- 最後に
JWC(ジャパンワインチャレンジ)2023とは?
2023年9月28日(木)から10月1日(日)、第26回ジャパン・ワイン・チャレンジが第一ホテル両国にて開催されました。
本年度は世界29ヶ国から1,200点を超す出品がありました。
日本国内外からワイン業界の著名人が集まり、厳正なる審査を行い、ベスト・オブ・ショーを含むトロフィー賞22点、ベストバリュー賞19点、プラチナ賞21点、金賞73点、銀賞212点、そして銅賞435点という結果を得ました。
ジャパン・ワイン・チャレンジ2023のトロフィー賞授賞式は高円宮妃殿下のご臨席を賜り2024年2月16日(金)に開催致します。
2023 | JAPAN WINE CHALLENGE
ちなみにジャパン・ワイン・チャレンジ 採点システムはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズを割り振るのに20点方式を採用しています。
トロフィー賞は、プラチナ賞、ゴールド賞を受賞したワインの中から選ばれます。
■19.0、19.5 、 20.0 ・・・プラチナ賞
■18.0 、18.5・・・ゴールド 賞
■17.0 、 17.5 ・・・シルバー賞
■15.5、 16.0、 16.5・・・ブロンズ賞
今回厳正なる選考の元、結果が2023年11月10日に発表され、日本ワインとしてプラチナ賞1つ、金賞12つ(うちトロフィー賞4つ)を受賞いたしましたので、今回は、評価の高かった賞を受賞した日本ワインを紹介して行きたいと思います。
プラチナ・金賞受賞の日本ワイン13選
①キャメルファーム/ケルナーブリュット2022(プラチナ賞・トロフィー賞)
まずご紹介するのは、CAMEL FARM WINERYのケルナーブリュット2022です。
ジャパンワインチャレンジ2023で唯一のプラチナ賞を受賞したワイン。
またベスト日本ワインとベスト日本スパークリングワインのトロフィー賞も受賞しました。
柑橘系果実のフレッシュな香りに、ミントや白い花、ほのかにパイナップルのニュアンス。
白桃のような柔らかな果実味に心地よい酸とミネラル感が調和し、余韻にはグレープフルーツのようなほど良い苦みと甘さが感じられる華やかなスパークリングです。
②SADOYA(サドヤ)/Liel 高山村 白 2021
続いてご紹介するのは、山梨県甲府市にあるSADOYA(サドヤ)のLiel 高山村 白 2021です。
日本ワインの中で最もよかった白ワインに送られるトロフィー賞を受賞した、2023年の日本の白ワイン部門でもっとも評価された日本ワインです。
人・モノ・場所のつながりを大事にして造られた最高のワインの意味を込めた「Liel」シリーズの白ワン。
フェミナリーズ世界ワインコンクール2023で金賞を受賞したワインでもあります。
③ひるぜんワイナリー/Yamabudo Rose 山葡萄[ロゼ] 2022
続いてご紹介するのは、岡山県真庭市蒜山にあるひるぜんワイナリーの山葡萄 ロゼ2022です。
日本ワインの中で最もよかったロゼワインに送られるトロフィー賞を受賞した、2023年の日本のロゼワイン部門でもっとも評価された日本ワインです。
蒜山産ヤマブドウを白仕込み(果汁仕込み)で発酵させ醸造したロゼワイン。
山葡萄の豊富な色素により、白仕込みでも赤ワインなみの色合い、透明感のあるピンクがかかった輝きのあるラズベリーレッド、色からも想像させる赤い果実、ラズベリーやストロベリーのような果実味の香りが特徴。
山葡萄の果実味の酸味と、チェリーのような優しい甘味のバランスが良いフルーティなやや甘口のロゼワイン。
④高畠ワイナリー/高畠 ローグル・ブルー青おに 2019
続いてご紹介するのは、山形県高畠町にある高畠ワイナリーの高畠L’OGRE BLEU 青おに2019です。
日本ワインの中で最もよかった赤ワインに送られるトロフィー賞を受賞した、2023年の日本の赤ワイン部門でもっとも評価された日本ワインです。
契約農家・渋江道彦氏のメルローをベースに、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルドをブレンド。
小粒で高熟度のロットだけをブレンドしたメルロー主体のワインです。
2019年は収穫期の天気が良く、非常に熟度の高いぶどうを収穫できました。熟した果実由来のプラムやほのかなトースト香が広がり、凝縮したフェノール分と優しいタンニンを感じることができる、飲みごたえのあるワインになりました。
。
⑤ベアレン醸造所/Baeren Our hour山葡萄スパークリングワイン2022
続いてご紹介するのは、岩手県盛岡市にあるべアレン醸造所のOur Hour 山葡萄スパークリングワイン2022です。
岩手県野田村の涼海の丘ワイナリーが醸造したワインをベアレンがスパークリングワインにした初のコラボ製品。
キリリと酸味のきいた、お食事にも合わせやすい爽やかな味わいです。
ビール会社とのコラボ商品ということで珍しいワインとなります。
⑦エーデルワイン/五月長根リースリング・リオン 2022
続いてご紹介するのは、岩手県花巻市にあるエーデルワインの五月長根リースリング・リオン2022です。
エーデルワインのフラッグシップワインで、生産本数約20,000本のワインになります。
適期に収穫された良質なぶどうを低温発酵させました。
青リンゴや柑橘を感じさせる爽やかな香りで、ほどよい酸味と果実味のあるバランスのとれた味わいのやや辛口白ワインです。
⑦エーデルワイン/シルバー 赤沢メルロー 2020
続いてご紹介するのは、岩手県花巻市にあるエーデルワインのシルバー 赤沢メルロー2020です。
エーデルワインの隣町、紫波町の赤沢地区は岩手でもぶどう栽培が盛んな地域で、良質なぶどうが得られており、収穫されたメルローで造られたワイン。
熟した果実と紅茶を思わせる香りやスパイス香があり、ほど良い酸味が感じられる赤ワインです。
生産本数1,151本と希少なワインとなります。
⑧くずまきワイン/HOTARU WHITE NV
続いてご紹介するのは、岩手県葛巻町にあるくずまきワインのほたる 白です。
くずまきワイン人気No.1の白ワイン。
立ち上がる豊かで芳しいぶどうの香りで、フルーティーな甘さの中にも酸が感じられるバランスのとれた芳醇な白ワイン。
⑨モンデ酒造/Yama Sauvignon 2022
続いてご紹介するのは、山梨県笛吹市にあるモンデ酒造のヤマソービニオン2022です。
ヤマソービニオンとは、日本古来の山ぶどう種と欧州を代表するカベルネソーヴィニヨン種を交配させて完成した、日本固有の赤ワイン用品種です。
日当たりが抜群で、水はけの良い山梨・豊富の土壌で育ったヤマソービニオンを一粒一粒状態を見極めながら手摘みで収穫、オーク樽で熟成させました。
鮮明な赤紫色としなやかで個性強く溶け込んだタンニンは山ぶどう種より、豊かさあふれる果実味は重厚なカベルネソーヴィニヨン種より由来しています。
粘土質の土壌から育て上げたヤマソービニオンは、柔らかく肉厚なボディを持っています。
個性あふれる品種ですが、オーク樽を使用することでより芳醇なワインにまとめ上げました。
⑩蒼龍葡萄酒/ヴァンドール甲州 勝沼自社農園 2022
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼にある蒼龍葡萄酒のヴァンドール甲州 勝沼自社農園 2022です。
柑橘系の香りとミネラル感のあるふくよかな味わいの爽やかな酸が見事に調和した極上の辛口白ワイン
勝沼町を東から西へ流れる日川沿い右岸の水はけが良くミネラルが豊かな砂礫質土壌の自社農園に、2016年春に植樹した垣根栽培による葡萄を使用し醸造した、セカンドビンテージのワインです。
和柑橘の香りに加え、杏子、白桃、洋ナシなどの木成りフルーツのアロマを感じ、キレのある酸に続き、豊かなミネラル、後味ほのかな心地よい苦みも現れ、後を引く旨味が感じらる極上の辛口白ワインです。
⑪サンクゼールワイナリー/NAGANO Rouge 2020
続いてご紹介するのは、山梨県笛吹市にあるサンクゼールの長野ルージュ2020です。
長野ルージュは、塩尻市や長野市、高山村などの赤ワイン用品種、「メルロー」や「カベルネ・ソーヴィニョン」などを使用し、長い期間樽熟成を行いました。
品種はメルロー 77%、カベルネ・フラン 15%、カベルネ・ソーヴィニョン 8%で構成されており、産地は長野県塩尻市産 39%、長野県長野市産 31%、長野県飯綱町産 22%、長野県高山村産 8%です。
ワインの味を決める際は、一樽一樽の味わいをスタッフ一同で確認し、美味しさを追求しブレンドしており、シナモンのような甘いスパイスの香りや、舌触りが滑らかな渋みが心地よい、上品な味わいの赤ワインです。
⑫高畠ワイナリー/高畠 バリック シャルドネ 2021
続いてご紹介するのは、山形県高畠町にある高畠ワイナリーの高畠バリック シャルドネ2021です。
山形県高畠町で収穫されたシャルドネで造られたワインで、高畠町産シャルドネの中でも熟度の高いぶどうだけを集めて、フレンチオークの樽で小仕込みをしました。
さらにシュール・リーを11か月間行い、バトナージュ(滓撹拌作業)と合わせることでワインに厚みを与えました。
ぶどう本来のリンゴ酸を乳酸に換える「マロラクティック醗酵」を行うことで、もう一段上のグレードの風味が感じられます。
樽熟成由来のトースト香と肉厚で力強いミネラルを感じ取れる、豊かな酸を備えた長熟タイプの白ワインです。
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023やDWWA(デキャンター・ワールド・ワイン・アワード)2022で銀賞を受賞したワインです。
⑬雲海酒造株式会社/UNKAI WINE Campbell Early
続いてご紹介するのは、宮崎県宮崎市にある雲海酒造の雲海ワイン キャンベル・アーリーです。
キャンベルのやわらかい甘みと華やかな香りが親しみやすい一品。
澄みきったロゼカラーも魅力のワインとなります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
素晴らしい個性、性格、複雑さを持つワインとして評価されたことで、日本ワインも世界に誇ることの出来るワインが毎年リリースされていることがわかるのではないでしょうか。
是非この機会に日本ワインも飲んでみてはいかがでしょうか。
ほしいワインがどうしても見つけられない方は…こちら。
酒屋さんに行ったけど、
探しているワインが見つからない!
どんなワインを選んでいいかわからない!
というあなたにワインを選ぶ際におすすめの方法は3つです。
①「ジャケ買い」ならぬ「ラベル買い」
CDを買う際にはおなじみの買い方です。
最近では、ラベルのかわいいラベルやデザインにこだわったワインも増えているので初めての方にはお勧めです。
②金賞を受賞したワインを選ぶ
ラベル買いだと美味しいワインじゃない可能性がある!と思われる方には、品評会で評価されたワインはいかがでしょうか。
日本または世界のワイン関係者が基準を基に選んだワインになりますので、客観的にみてもいいんではないでしょうか。
また選ぶ人が品評会によって異なるので、例えば女性が選んだワインもあるので客観的に見る上では一番いい選び方だと思います。
「でも品評会で選ぶと言ってもどんな品評会があるかわからない…」と思う方も多いと思います。
そんな方に参考の記事はこちらから↓
③とにかくいいワイン!
何でもいいからとにかく美味しいワインが飲みたい!と思った方には、もう高級なワイン一択でしょう。
高級なワインは、それぞれのワイナリーがその年で一番自信のあるワインをボトルに入れているので間違いありません。
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