みなさんは日本ワインを飲んでますか?
日本ワインを探して日々ワイナリーや酒屋さん、飲食店さんに伺っては投稿を続けて、ついに500軒を超えました。
日本ワインのあるところについては地図にまとめてますので、ぜひ活用して頂ければ幸いです。
日本ワインとは…日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で造られたワインの事を指します。
さて今回ご紹介するのは、長野県上田市にあるシャトーメルシャン椀子ワイナリーです。
2019年9月22日にオープンしてから約2年半、まだまだきれいなワイナリーです。
じっくり紹介するとかなり長くなってしまうところを今回はぎゅっと凝縮して紹介して行きたいと思います。
一体どんなワイナリーなのか、早速見て行きたいと思います。
こんな人にオススメ!
・シャトーメルシャンのワイナリーを見学したい方
・有料試飲で高級ワインを飲みたい方
・大手のワイナリー見学をしてみたい方
シャトーメルシャン椀子ワイナリーとは?
シャトー・メルシャンでは、高品質なブドウ栽培のために栽培適地を探していたところ、陽当たりの良さ、降水量の少なさ、排水性・通気性に優れた、上田市丸子地区陣場台地のこの地に出会いました。当時は桑畑があり遊休荒廃地化していましたが、地元の方々の協力を得ながら、ブドウ畑へと転換、2003年、椀子ヴィンヤードを開場しました。
椀子ワイナリー|行く見るふれる|シャトー・メルシャン (chateaumercian.com)
それから16年、世界に認められるワインを生み出す産地となった椀子ヴィンヤードの小高い丘の上に、2019年9月、「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」が誕生します。
この土地は丸子地区と呼ばれる場所ですが、「椀子」ワイナリーと呼ばれます。
これは、6世紀後半、この場所が欽明天皇の皇子「椀子皇子」の領地であったことが由来です。
駅から少し離れておりますが、しなの鉄道「大屋駅」から一日3本バスが出ているので便利です。
時刻表:mariko_bus.pdf (chateaumercian.com)
大盛況の椀子ワイナリー、行った日は椀子マルシェを開催中とのことで、
マルシェ限定で500円払うとメルシャンオリジナル割れないグラスとワイン一杯引換券が手に入ります。
こういうことが出来るのは、やはりキリングループという大きい資本だからでしょう。
うれしいサービスですね。
椀子ワイナリーの中へ入ってみる!
入口から入って行くとイスがずらりと並んだ休憩できるスペースがあります。
ここは、ホール(醸造設備・樽庫)となっており、左側にあるガラス窓からワインの醸造施設や樽庫を見ることが出来ます。
いつでもワイン造りの作業を見ることが出来るようです。
さすがに椀子マルシェの際には見られませんでしたが、おすすめは収穫時期の仕込みの作業の時だそうです。
椀子ワイナリー周辺にある畑を地図がホールの壁にありますので、是非じっくり見てほしいところですね。
椀子ヴィンヤードで最近土壌にあっているのではないかと考えられているぶどうが「カベルネソーヴィニヨン」。
これはシャトーメルシャンのフラグシップワインである椀子 オムニスのぶどう比率を今後「カベルネソーヴィニヨン」を多くしようと考える程とのことで、今後のリリースされるワインに注目です。
その奥に進むと日本庭園の日本画が飾られている前にワインが並んでいます。
これは以前高級な日本ワインとしてご紹介したシャトーメルシャンのワインが3種すべて並んでます。
こうやって見ると圧巻ですね。
2階に行ってみましょう!
2階にはティスティングカウンターとワインショップが併設されたスペースになります。
ワインショップでは、ここシャトーメルシャン椀子ワイナリーでしか手に入らないワインも多くあります。
例えば、椀子ヴィンヤードで収穫されたワインで造られたロゼワイン。
全て同じ値段かつ、赤ワインとして醸造されがちなぶどうを全てロゼワインとしてリリース。
シラー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン、プティヴェルドが全部ロゼワイン…これが出来るのはシャトーメルシャンだからでしょうね。
そして、椀子ワイナリーで醸造されたワインだけが販売されているわけではありません。
同じ長野県にある桔梗ヶ原ワイナリーで醸造された桔梗ヶ原メルロー シグナチャー2015が買えてしまうんですよね。
そして、売れてますね!
試飲メニューを見てみましょう。
ティスティングスペースを利用する際はワインを注文して行きましょう。
そしてラインナップを見ると驚くのは、高級な日本ワインでも紹介した椀子オムニス2016がグラスで普通で飲める点でしょう。
こんな贅沢なグラスワイン、飲めるのはここ椀子ワイナリーだけです。
そして定期的に終売しているワインを飲めたりするのも、ティスティングルームの特徴でしょう。
今回は、椀子シラーの飲み比べが1800円です。
…まじか、5000円以上するワインが3杯飲んで1800円ってすごい。
素敵な天気を眺めながら飲み比べを楽しめます。
ちなみに個人的な感想としては、
椀子シラー2013…枯葉・ガーネットのような色合いのワイン。スパイシー感と樽香と熟成感が混ざり合ってバランスが取れている印象。余韻は14年より短く感じますが、飲んでて心地のいいワイン。
椀子シラー2014…同じく枯葉・ガーネットのような色合いのワイン。13と14は熟成をしたワインだなぁと思いましたが14がチョコレートやバニラ香を一番この中では感じられます。まだまだ酸味を感じられ、もう少し寝かしてもポテンシャルが発揮される可能性すらありそう。個人的に14年が一番好きでした。
椀子シラー2019…青っぽい紫の見た目。単体で飲んだら感じにくい青さがあり、熟成が楽しみなワインです。凝縮感のある果実味を感じられます。
こういった限定ワインが飲めるのがシャトーメルシャン椀子ワイナリーの特徴です。
ワイナリーツアーに参加してみよう!
そして椀子ワイナリーでは、ワイナリーツアーが開催されます。
時期によってワイナリーツアーの内容は変わるようですが、今回は目の前に広がる畑と醸造施設をショートツアーと題して案内して頂けることになりました。
椀子ワイナリーの目の前にある畑を紹介して頂きます。
カベルネフランというぶどうの品種が栽培されており、樹齢は10年程です。
青々とした葉っぱが印象的ですね。
今の時期、畑で行う作業は芽かきという作業です。
成長する芽を選別し、実一つ一つの凝縮感を上げる作業になります。
芽かきをしないと多くのぶどうが出来る代わりに、あまりおいしくないぶどうが出来ます。
畑では厳しく育てていくことで美味しいぶどうが出来るので手間の掛かる作業です。
ちなみに畑は全部合わせると東京ドーム約6個分の敷地面積があり、大体8人くらいで作業をするそうなので、大変さが良くわかります。
その奥に行くと樹齢3年~4年のメルローの畑にたどり着きます。
ぶどうの収穫が出来る年になったので今年の秋には収穫していくことになるようです。
どんなワインになるのか、楽しみですね。
畑を見たら続いては、醸造施設の中へと順々に案内頂けます。
ぶどうの搬入はこの扉からになります。
ちなみに毎年年間100トン収穫するシャトーメルシャン。
やはり大きい会社は違うな。
奥に向かうと醸造施設を上から見下ろすことが出来ます。
上から見下ろせるような仕組みにしているのはぶどうになるべくストレスを与えないようにする工夫です。※近年のワイナリーの世界では、「グラビティフロー」と呼びます。
畑ではストレスを与え、醸造時にはストレスを掛けないことが美味しいワイン造りに重要です。
下から見上げた様子です。
4000Lのタンク、やはり高いですね。
ちなみに上から見下ろすとこんな感じです。
醸造シーズン前で運がいいとタンクの中を見ることが出来ます。
ちなみに2階のテイスティングスペースからも醸造風景はのぞくことが可能です。
そして写真の右下に樽貯蔵庫があり、
中にはびっしりと熟成中の樽が並びます。
赤ワインが熟成されたタンクが眠っています。
そしてここは、湿度70%温度17℃に保つように自動で管理されております。
なのでスチームがたまに出てきます。
そして実はさらに奥にも貯蔵庫があり、白ワインのフラグシップワインである北信左岸シャルドネリヴァリス、北信右岸シャルドネリヴァリスが眠ってます。
ぜひともシャトーメルシャン椀子ワイナリーに来られる際は心行くまで楽しんで頂けたら幸いです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
入口が開放的なのでとても入りやすいお店という印象で、ワインバーからカフェとして様々な利用が可能です。
まだ来たことのない方、シャトーメルシャンは絶対一度は訪れるべき場所です。
ぜひこの投稿を参考に訪れてほしいと思います。
とシャトーメルシャン椀子ワイナリーの詳細情報
住所:〒386-0407 長野県上田市長瀬146-2
電話番号:0268-75-8790
営業時間:10時00分〜16時30分
(テイスティングカウンター L.O.16:00)
営業日:詳細については営業日カレンダーをご確認ください。
ほしいワインがどうしても見つけられない方は…こちら。
酒屋さんに行ったけど、
探しているワインが見つからない!
どんなワインを選んでいいかわからない!
というあなたにワインを選ぶ際におすすめの方法は3つです。
①「ジャケ買い」ならぬ「ラベル買い」
CDを買う際にはおなじみの買い方です。
最近では、ラベルのかわいいラベルやデザインにこだわったワインも増えているので初めての方にはお勧めです。
②金賞を受賞したワインを選ぶ
ラベル買いだと美味しいワインじゃない可能性がある!と思われる方には、品評会で評価されたワインはいかがでしょうか。
日本または世界のワイン関係者が基準を基に選んだワインになりますので、客観的にみてもいいんではないでしょうか。
また選ぶ人が品評会によって異なるので、例えば女性が選んだワインもあるので客観的に見る上では一番いい選び方だと思います。
「でも品評会で選ぶと言ってもどんな品評会があるかわからない…」と思う方も多いと思います。
そんな方に参考の記事はこちらから↓
③とにかくいいワイン!
何でもいいからとにかく美味しいワインが飲みたい!と思った方には、もう高級なワイン一択でしょう。
高級なワインは、それぞれのワイナリーがその年で一番自信のあるワインをボトルに入れているので間違いありません。
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