日本ワインを探して日々ワイナリーや酒屋さん、飲食店さんに伺い続けてついに400軒を超えました。
日本ワインのあるところは地図にまとめてますので、ぜひ活用して頂ければ幸いです。
さて今回ご紹介するワイナリーは、山梨県勝沼にある1890年(明治23年)正式に葡萄酒醸造免許取得した「丸藤葡萄酒工業」です。
丸藤葡萄酒工業と言えば都内で直営店の「神楽坂ルバイヤート」も営業しています。
お食事とワインを楽しみたい方はおすすめです。
2020年で130周年を迎えた歴史あるワイナリーに伺ったので早速見てみましょう。
こんな方におすすめ
・山梨県勝沼でワイナリー巡りを考えている方
・国の登録有形文化財に興味のある方
・丸藤葡萄酒工業(ルバイヤート)のワインがお好きな方
丸藤葡萄酒工業とは
明治23年5月、創業者大村治作は自宅の庭に小さな葡萄酒醸造所を造りました。
https://www.rubaiyat.jp/
以来、親子四代。一人でも多くの方々に本物のおいしさをわかっていただくことを喜びにワイン造り一筋にこつこつと歩んできました。
伝統の在来品種甲州や欧州系品種カベルネ・ソーヴィニヨン、プティヴェルド、シャルドネなどの栽培、醸造に試行錯誤を重ねながら「世界に誇る日本のワイン」造りをめざしています。
丸藤葡萄酒工業を目指して歩くと一番最初に目に付くのは、令和2年(2020年)に完成したR棟(仕込み場と貯蔵庫)です。
丸藤葡萄酒工業を語る上では欠かせない「ルバイヤートワイン」。
ワイナリーの中に入るとなぜルバイヤートという名前を使っているかがわかります。
130年の歴史のあるワイナリーにして、とてもきれいな施設が完成してます。
入口はこっち
まるで昔ながらのお屋敷の雰囲気です。
突き当りに見えるRのロゴマークが書かれた白壁の建物が旧醸造蔵です。
旧醸造蔵と瓶貯蔵庫(コンクリート製のワイン貯蔵タンクを瓶貯蔵庫に改修)は国の登録有形文化財に登録されてます。
早速まっすぐ歩いて中に入って行きます。
今も現役のタンクが入口右手に現れます。
タンクの大きさに驚愕。
突き当りを左に歩いて行くと、
平成29年(2017年)に完成した新社屋が現れます。
新社屋は「良好なまちなみ景観を形成している建築物等」の部門で山梨県建築文化奨励賞を受賞。
建物の中に入っていきましょう。
趣(おもむき)のある店内。
樽がテーブルとして再利用されているのが印象的。
新商品のクレマンロゼと甲州醸し2020がディスプレイされてます。
クレマンロゼは、韮崎市産マスカットベーリーA種の果実味豊かなセニエ果汁をタンクにて醗酵し、さらに瓶に詰め瓶内二次発酵を行ったワインです。
130周年記念ワインが販売されてます。
限定130セットなので購入はお早めに。
ちなみにオンラインショップで購入可能です。
なぜルバイヤートと呼ばれる?
昭和32年、三代目社長の大村忠雄さんの知り合いで内務省の関川さんが、詩の先生の日夏耿之介さんを連れてワイナリーに来られました。
そこでワインをお出ししたところ、「これは美味しい」と喜んでいただいたことがきっかけで後日、商標名の命名を関川氏を通じて日夏氏に依頼されます。
候補の一つに「ルバイヤート」という名があり、丸藤葡萄酒工業のブランドネームとなりました。
ルバイヤートの著者オマル・ハイヤームもワインが好きで、人生の無常、宿命、酒の賛美、一瞬の活用などが「ルバイヤート」の基調となっています。
「ルバイヤート」の名前のきっかけとなったお手紙は、ワイナリー見学コース(訪問時は見学中止)のギャラリーに展示しているのでぜひ要チェックです。
売店で試飲をしよう!
売店では、ワインの購入と有料試飲が可能です。
ハローキティも来店してます。
ワイナリーで販売しているワインは売店横に展示されてます。
こうやって見ると多くのワインが販売されてますね。
有料試飲のメニューは500円で出来る飲み比べセットと個別で試せるワインの2つの方法を選べます。
130周年記念ワインも気になるところですが、勝沼と言えば「甲州種」なので製法別セットを注文します。
左から、
2016ルバイヤート甲州
となっております。
いやぁこれをグラスでゆっくり飲みたいですね。
個人的には、2018甲州シュール・リーと2015甲州シュール・リー5年熟成はあまり違いが出ないと思ってましたが、5年熟成するとまろやかになりますね。
最後に。
いかがでしたでしょうか。
平成27年(2015年)に完成した貯蔵庫「紅葉蔵」をみても思いますが、新しい建物が景観を決して損なわないワイナリーです。
今と昔が合わさった丸藤葡萄酒工業にぜひ来てみてはいかがでしょうか。
丸藤葡萄酒工業の詳細情報
住所:〒409-1314 山梨県甲州市勝沼町藤井780
電話番号:0553-44-0043
営業時間:9時00分~16時30分
コメント
[…] もう少し奥を見ると、長野県塩尻にある五一わいん・林農園や井筒ワイン、山形県にある高畠ワイナリー、山梨県にあるルミエールワイナリーに丸藤葡萄酒工業…と取り扱いのある日本ワインがとにかく多いですね。 […]
[…] イケダワイナリーやルバイヤートでおなじみの丸藤葡萄酒工房、グレイスワインに酒造メーカーが母体のワイナリーとして紹介したマルス山梨ワイナリーのワインが取り扱いがあります。 […]
[…] 取り扱いのあるワイナリーは、北海道にある千歳ワイナリー、茨城県にあるビーズニーズヴィンヤーズ、Cfaバッグヴィンヤードワイナリー、山梨県にある四恩醸造、丸藤葡萄酒工業、敷島ワイナリー、岩崎醸造、大和葡萄酒、新潟県にあるドメーヌショオ、カーブドッチ、広島にある広島三次ワイナリー、福山ワイン工房です。 […]
[…] 今回来店した際に販売されていたワイナリーは、北海道…山崎ワイナリー、十勝ワイン、千歳ワイナリー山形県…高畠ワイナリー、タケダワイナリー山梨…勝沼醸造、グレイスワイン、丸藤葡萄酒工業、マルサン葡萄酒、シャトージュン長野県…ドメーヌフジタ、小布施ワイナリー、ファンキーシャトー富山県…セイズファーム新潟県…フェルミエ京都府…丹波ワイン島根県…奥出雲ワイン熊本県…熊本ワイン宮崎県…都農ワインですね。 […]
[…] 甲州市勝沼町にあるワイナリーは、盛田甲州ワイナリー、大和葡萄酒、勝沼醸造、丸藤葡萄酒工業、蒼龍葡萄酒、シャトージュン、岩崎醸造。 […]