山梨県のワイナリー巡り、続いてはラベルが印象的な奥野田ワイナリーという塩山付近にあるワイナリーです。駅からは少し距離があるため、マイクロバスや自動車で向かうのが一般的です。
奥野田ワイナリーとは
奥野田ワイナリーは甲州市塩山に位置するとても小さなワイナリーです。
小さいからこそできる丁寧なワイン造りをモットーに、
1.5ヘクタールの自社農園でワイン用葡萄の栽培、
葡萄のポテンシャルを最大限に活かしたワイン醸造に取り組んでいます。
テロワールの魅力を余すところなく表現したミネラルたっぷりのおいしさを
どうぞご堪能ください。
醸造本数は年間で約40000本ほどあるワイナリー。
一件目に伺ったルミエールワイナリーと比較するとマイクロワイナリーとなります。
まずは、徒歩圏内にある畑を案内頂く
奥野田ワイナリーから最も近い「日灼ヴィンヤード」にて畑をご案内頂いて、ぶどうについてご紹介頂きました。
唯一の平らな土地にある圃場で、奥野田ワイン北セラーの正面に位置する平垣根の畑です。「日灼圃場」には広さ15aの畑に、1996年植え付けのカベルネ・ソーヴィニヨンが900株植えてあります。ここも垣根の両面に一日を通して均等に日が当たるよう、畝(うね)はすべて真南に向けてあります。これは、正午前後に畝間に強い日差しがあたることによって大地を暖めて地温を上昇させ葡萄の熟度を高める効果があります。この畑は地名のとおり、大変日当たりの良い場所で高い熟度の葡萄が収穫できます。また、2008年からは収穫などイベント、オーナー制度なども行い、親しみのある畑です。
ここで栽培されているのは、カベルネソーヴィニヨンというヨーロッパ品種です。
ぶどう造りのこだわりは、人工的な肥料などを使用せず、ぶどうの力のみで栽培しています。
そのため、自然にぶどうの葉が紅葉してゆっくりと枯れていくようです。
しかし、奥野田ワイナリーの社員は5名で40000本のワインを生産する…なかなか難しいのではないかと考えます。
そこで奥野田ワイナリーでは、ITとの連携をすることで畑を管理しております。
ぶどうの大敵それは「病気」、そしてその原因は「カビ」によるものが全てだと言い切る社長の中村さん。
富士通GPのシステムを使うことで温度・湿度管理をすべての畑管理。
カビの生える状況が整った際にケータイへ連絡が入るようになっており、そこからワイナリーの方々は対策を打つということです。
そんな社長の中村さんの熱いトークで当初の予定より遅れましたが充実の時間を過ごせます。
自社畑はその他に「桜沢圃場」「長門原圃場」「神田圃場」がございます。
もし収穫等に参加されたい方は、2021年度奥野田ヴィンヤードクラブ会員へ応募されることがおすすめです。
ワインを熟成・保管している施設へ
先ほど通った日灼ヴィンヤードのすぐ近くに保管施設はございます。
中には、樽熟成中のワインやビンにボトリング済みのワインが並んでおります。
樽熟成は最大で12か月熟成をして、ワインボトルへ移して行きます。
最後はゲストルームで試飲を
2020年6月からゲストルームでの試飲も再開してますので、さっそく中へ入ってみましょう。
店内はログハウスのような造りで、実に落ち着きます。
2~3名で来ると座りながらゆっくりとした時間を過ごせます。
有料試飲が可能なので、その場で4種類の試飲をさせて頂くことに。
丁寧に収穫した完熟甲州種を除梗した後、マセラシオンにより甲州種が持つ果実本来の味わいを最大限に引き出しています。葡萄果に付着している野生酵母で低温発酵後、丹念なバトナージュにより豊かな香り、奥行きある味わいのワインに仕上げました。ミネラルたっぷりの優しいおいしさをどうぞお楽しみ下さい。
web.okunota.com
奥野田地区で収穫した糖度の高いメルロ種を用い、スミレやカシスを思わせる華やいだ果実香の中にブラックペッパーやミントなどのハーブのニュアンス、香ばしい樽香が感じられる、まろやかな膨らみと奥行きのある味わいの赤ワインに仕上げました。外観、香り、味わいからイメージして描いたスミレのラベルとともにお楽しみください。
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自社農園で収穫したメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンを用い、12カ月のオーク樽熟成を経て生み出されたこのワインは、スミレやカシス、根菜類などを思わせる深く豊かな果実香と、樽由来のコーヒーやビターチョコレートなどの香りが溶け合い、しなやかなタンニンと酸味が、長い余韻とエレガントさを感じさせる仕上がりです。今後の瓶熟成により、香り・味わい共、さらに深みを増してゆくポテンシャルを秘めている、奥野田ワイナリーのフラッグシップワインです。太陽と大地の恵みをたっぷり受けた奥行きある味わいをどうぞお楽しみください。
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2019ラ・フロレット ローズ・ロゼ
華やかな香り、ふくよかな味わいを持つ希少な黒ぶどう、ミルズ種を中心にごく浅く発酵させて、チャーミングな味わいのロゼワインに仕上げました。爽やかな甘みと酸味、バラの花やライチ、白桃を思わせる芳香のデザートワインです。外観、香り、味わいからイメージして描いたバラのラベルとともにお楽しみください。
2019ラ・フロレット ローズ・ロゼは公式HPで購入出来ます。
ワイナリーのラベルにも使われる蝶は武士たちも象徴として好んで使われていたこともあり、それを意識してとのこと。
デザインが美しく、ラベル買いをしたくなるワイン。
ちなみに醸造施設は工事中の施設があり、完成次第醸造場所を以降していくようです。
また見学できることを願って来ようと思います。
奥野田ワイナリーの詳細情報
〒404-0034 山梨県甲州市塩山牛奥2529−3
電話番号:0553-339-988
営業時間:10時00分~12時00分、13時00分~17時00分
定休日:水曜日
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コメント
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[…] まず自分の目線と同じところにあるワインとして、ココファームワイナリーのワインと奥野田ワイナリーのワインが並びます。 […]
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