みなさんは日本ワインを飲んでますか?
日本ワインを探して日々ワイナリーや酒屋さん、飲食店さんに伺っては投稿を続けて、ついに500軒を超えました。
日本ワインのあるところについては地図にまとめてますので、ぜひ活用して頂ければ幸いです。
日本ワインとは…日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で造られたワインの事を指します。
ワインは、コンクールで評価されることで人気になることがあります。
そんなコンクールの1つであるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022のワインの受賞結果が、5月12日に発表となりました。
今回は、そんなIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022で受賞したワインについてご紹介して行きたいと思います。
- IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2022とは?
- IWCで銀賞受賞した日本ワイン15選
- ①シャトーメルシャン/北信シャルドネ2019
- ②シャトー・メルシャン/笛吹甲州グリ・ド・グリ2020
- ③MGVsワイナリー/K131 勝沼町 2020
- ④株式会社サンクゼール/サンクゼールシャルドネ 2019
- ⑤ヴィラデストワイナリー/ヴィラデスト ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ (2020)
- ⑥安心院葡萄酒工房/安心院スパークリングワイン2020
- ⑦マンズワイン/ソラリス 古酒甲州2008
- ⑧広島三次ワイナリー/TOMOE シャルドネ 待月2020
- ⑨シャトー・メルシャン/岩崎甲州2020
- ⑩高畠ワイナリー/高畠醗泡プリデムースシャルドネ2016
- ⑪MGVsワイナリー/K138 勝沼町 2018
- ⑫白百合醸造/ロリアン 甲州樽発酵2020
- ⑬盛田甲州ワイナリー/グラン・シャンモリ 勝沼甲州シュール・リー2021
- ⑭サントリー/ジャパンプレミアム 高山村シャルドネ 2020
- ⑮サントリー登美の丘ワイナリー/登美 赤 2016
- 最後に
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2022とは?
インターナショナル・ワイン・チャレンジ(英語: International Wine Challenge、通称:IWC)はイギリス・ロンドンで毎年4月に開催されるワインコンペ。2007年からは日本酒部門(Sake Category)が設けられている。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ – Wikipedia
今年で38回目を迎えるインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)は、世界で最も厳格で公平で影響力のある毎年恒例のワインコンペティションとして認められています。
IWCのメダル制度は、
金賞 (95 – 100 ポイント)
銀賞 (90 – 94 ポイント)
銅賞
表彰
の4種類あり、最も評価されたワインがトロフィー賞となります。
IWC2021では、「シャトー・メルシャン 笛吹甲州グリ・ド・グリ2019」が唯一の金賞を受賞しましたが、IWC2022で日本ワインは惜しくも金メダルは逃しました。
それでも、銀賞を受賞したワインが15銘柄と前年より多くなりました。
今回は、IWC2022で銀賞を受賞したワインについてご紹介して行きたいと思います。
IWCで銀賞受賞した日本ワイン15選
①シャトーメルシャン/北信シャルドネ2019
まずご紹介するのは、長野県北信地区のシャトーメルシャンの北信シャルドネ2019です。
長野県北信地区のシャルドネで造られたワインで、IWCポイントが日本ワイン最高の94点でした。
オーク樽にて18~21度で約14日間発酵し、その後オーク樽にて約6カ月間育成された生産本数約7,000本のワインとなります。
パイナップル、グレープフルーツなどの熟した果実のニュアンスに加え、オーク樽での発酵、その後の樽育成由来のヴァニラ、ヘーゼルナッツやアーモンドの香りが程よく調和するワインとなります。
IWCテイスティングノート:意図的に還元的なスタイル、驚くべき重厚感、クリーミーながらキャラメルオークの影響が、素敵なワインに豊かさを加えます。
Hokushin Chardonnay,2019 (internationalwinechallenge.com)
②シャトー・メルシャン/笛吹甲州グリ・ド・グリ2020
続いてご紹介するのは、山梨県笛吹市のシャトーメルシャンの笛吹甲州グリ・ド・グリ2020です。
山梨県笛吹市笛吹地区で収穫した日本固有のブドウ「甲州」で造られたワインで、IWCポイントは92点でした。
昨年開催されたIWC2021では唯一の金賞を受賞した「シャトー・メルシャン 笛吹甲州グリ・ド・グリ2019のヴィンテージ違いとなり、生産本数は約12,400本です。
アプリコットやリンゴのコンポート、カリンなどの果実、ダージリンティー、ローズのような香りを連想させるワインとなります。
IWCテイスティングノート:タマネギの肌の色、ジューシーで美味しいモモやサクランボ、スモモとプラムの素敵な香り、塩味の流れているワイン。
Fuefuki Koshu Gris de Gris,2020 (internationalwinechallenge.com)
③MGVsワイナリー/K131 勝沼町 2020
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にあるMGVsワイナリーのK131 勝沼町 2020です。
山梨県勝沼町の甲州ぶどうを使用した白ワインで、IWCポイント91点でした。
生産本数は約2,267本です。
華やかでフルーティーな香り、シンプルな味わいのなかにもプレスからくる複雑なフレーヴァーも感じられ甲州ぶどうらしさを楽しむことができます。
IWCのテイスティングノート:少しアニスの果実の甘い香りと発酵生地の香りは、グリッピーな(掴むような)タンニンで複雑さを示しています。キウイ、メロン、グリーンフルーツサラダが終わりまでずっと続きます。
K131 Koshu Katsunumacho Nishida,2020 (internationalwinechallenge.com)
④株式会社サンクゼール/サンクゼールシャルドネ 2019
続いてご紹介するのは、長野県上水内郡飯綱町にあるサンクゼールワイナリーのサンクゼールシャルドネ2019です。
自社畑の大入ヴィンヤードで収穫されたシャルドネで造られたワインで、IWCポイントは91点でした。
大入ヴィンヤードは標高約600m、昼夜の温度差が大きい南東斜面に位置するぶどう畑で、サンクゼールがワイン用のぶどう栽培を始めた時期(1989年)に植えられた、樹齢25年以上のシャルドネの木が植えられております。
長野県上水内郡飯綱町にある20年以上の樹齢の木から収穫したシャルドネでスッキリとした酸味を骨格に、やさしさと奥深さが味わえる白ワインです。
日本国内では、樹齢20年以上の木から収穫される味わい深いワインは、希少です。
IWCのテイスティングノート:桃、ネクタリンの香り、そして非常に細かい酸味。フィネスのワイン。
StCousair Chardonnay,2019 (internationalwinechallenge.com)
⑤ヴィラデストワイナリー/ヴィラデスト ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ (2020)
続いてご紹介するのは、長野県東御市にあるヴィラデストワイナリーのヴィラデスト ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ2020です。
長野県東御(とうみ)市にあるワイナリー自社畑で収穫されたぶどうの中でも、最高品質のシャルドネを厳選して使用したワインで、IWCポイントは90点でした。
ワイナリー設立3年目のヴィンテージ(2005)は、2008年の北海道・洞爺湖サミットで、2014ヴィンテージは、2016年の伊勢志摩サミットで各国首脳に供されているワインで、生産本数は約3,290本です。
ヴィラデストの畑は標高850メートルに位置し、その冷涼な気候から酸味、フレーバーのしっかりしたブドウが得られます。
丹精こめて育てた最高品質のブドウを、フレンチオーク樽で発酵させ、シュール・リーの状態で約7か月樽熟成後、瓶詰めしたワインです。
豊かな果実味と適度な樽香でボリューム感があると同時に、良質な酸味によりエレガントさの感じられるワインに仕上げています。
IWCのテイスティングノート:新鮮なマンゴーと桃の実。素敵な質感とミネラルの複雑さを持ついくつかのクリーミーな重量。バニラの香りと完全な味わい。
Villa d’Est Vignerons Reserve Chardonnay,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑥安心院葡萄酒工房/安心院スパークリングワイン2020
続いてご紹介するのは、大分県安心院町にある安心院葡萄酒工房の安心院スパークリングワイン2020です。
安心院町で収穫されたシャルドネを100%利用したスパークリングワインで国内でも珍しいビン内2次発酵にて製造したワインで、IWCポイントは90点でした。
グレープフルーツの様な柑橘、リンゴや洋ナシの様な果実に加え花の様な香り、トーストしたパンの様な香りが重なり合っています。
口に含むと泡立ちはキメが細かく、心地良い切れのある酸味とミネラル感が味わいの骨格を形成しています。
IWCのテイスティングノート:レモンと風味豊かな香りを鼻に感じます。柑橘類と石のフルーツの風味は、柔らかく親しみやすい味覚に続いています。クリーンな仕上がり。
Ajimu Sparkling Wine Extra Brut,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑦マンズワイン/ソラリス 古酒甲州2008
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にあるマンズワインのソラリス 古酒甲州 2008です。
特にできの良かった年の甲州種のワインを10年以上熟成した貴重なワインで、IWCポイントは90点でした。
深みのある色合い、複雑な香り、甘味・酸味と微かな苦味が調和し、他の葡萄では出せない味わいを醸し出しており、生産本数は4,830本です。
10年以上熟成したとは思えない、もも、りんご、バナナのような果実香と熟成した蜂蜜のような熟成香が華やかに調和しています。
IWCのテイスティングノート:エレクトリックゴールドカラー。梨、砂糖漬けの柚子と桃のスターフルーツ。鮮やかな酸味がミディアムな甘みのある仕上がりと丈味のバランスがとれています。2008年ヴィンテージで信じられないほど生き生きとしています。
Solaris “Koshu” Koshu,2008 (internationalwinechallenge.com)
⑧広島三次ワイナリー/TOMOE シャルドネ 待月2020
続いてご紹介するのは、広島県三次市にある広島三次ワイナリーのTOMOE 待月(たいげつ) シャルドネ2020です。
シャルドネ新月のセカンドワイン的存在のしっかりとしたボディ感と樽熟成による熟成香が華やかな果実味とハーモニーを奏でるワインで、IWCポイントは90点でした。
果実味を感じさせる華やかな熟成香でやさしい口当たり、ミネラル感あるなめらかな後味のワインとなっております。
IWCのテイスティングノート:黄色いリンゴの皮。クリーミーなバニラの香り、織り込まれた赤いリンゴ。余韻の残る仕上がり。
Tomoé Chardonnay Taigetsu,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑨シャトー・メルシャン/岩崎甲州2020
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にあるシャトーメルシャンのシャトー・メルシャン 岩崎甲州2020です。
山梨県甲州市勝沼町岩崎地区で栽培された甲州のみで造られたワインで、IWCポイントは90点でした。
オーク樽にて18~21度で約14日間発酵し、オーク樽にて約6カ月間育成したワインで生産本数は約6,300本です。
カボスやレモンなどの柑橘や、菩提樹などの白い花の香り、アーモンド、 ナッツや焼いたトーストなどの樽由来の香りが調和します。
IWCのテイスティングノート:エレガントで繊細なローズマリーレモンヘーゼルナッツと、濃度と深みのある非常に熟した梨、新鮮で軽い。よくできています。
Iwasaki Koshu,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑩高畠ワイナリー/高畠醗泡プリデムースシャルドネ2016
続いてご紹介するのは、山形県高畠町にある高畠ワイナリーの高畠醗泡プリデムースシャルドネ2016です。
高畠町産シャルドネ100%で壜内熟成期間が3年9ケ月というワインで、IWCポイントは90点でした。
世界でも珍しい、”シャルドネ果汁”の糖分で壜内醗酵させた”ブラン・ド・ブラン” スパークリングワインで生産本数は1,994本です。
瓶内発酵による、高いガス圧とクリーミーな泡、酵母由来のトーストしたパンを想わせる香と厚みのある果実感が特徴。
IWCのテイスティングノート:焼きリンゴ、かすかにブリオッシュ感。バランスが取れていてドライで、心地よい口当たりがあります。
Takahata Winery Happou Chardonnay Prise De Mousse,2016 (internationalwinechallenge.com)
⑪MGVsワイナリー/K138 勝沼町 2018
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にあるMGVsワイナリーのK138 勝沼町 2018です。
山梨県勝沼町の甲州ぶどうを使用した瓶内二次発酵スパークリングワインで、IWCポイント90点でした。
デザインがとても印象的でBERLIN WINE TROPHY 2022 Gold受賞商品でもあり、生産本数は約1,300本です。
瓶熟成を行い、ふくよかで重厚感と奥行きのある味わいに仕上がっており、熟成した甲州が黄金色に輝き、なめらかで繊細な泡と芳醇な甲州の味わいが広がる辛口ワインです。
IWCのテイスティングノート:穏やかで抑制された果実の純度、甲州ブドウの特色、クリーンで直接的なスタイルを示しています。優れた口当たり。
K138 Koshu Katsunumacho,2018 (internationalwinechallenge.com)
⑫白百合醸造/ロリアン 甲州樽発酵2020
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にある白百合醸造のロリアン 甲州樽発酵 2020です。
山梨県産の甲州ぶどうを使用したワインで、IWCポイント90点でした。
小樽で発酵後、7ヶ月のシュール・リーを行ったワインで生産本数は1,981本です。
柑橘の香りとバランスの良い樽香、心地よい酸味が口中に広がるふくよかなワインに仕上がっています。
IWCのテイスティングノート:フレッシュレモンとライム、香り高い春の花が咲き誇り、味覚にスパイスとバニラがほのかに感じられます。味わいはクリーミーで、素敵なドライな仕上がり。
L’orient Koshu Barrel fermented,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑬盛田甲州ワイナリー/グラン・シャンモリ 勝沼甲州シュール・リー2021
続いてご紹介するのは、山梨県勝沼町にある盛田甲州ワイナリーのグラン・シャンモリ 勝沼甲州シュール・リー2021です。
山梨県岩崎地区産の甲州ぶどうを100%使用したワインで、IWCポイント90点でした。
「グラン・シャンモリ」シリーズは、醸造用葡萄品種の中から厳選された葡萄のみを使用し、醸造家の巧みな技術でクラス最高の品質に仕上げた限定品です。
ステンレスタンクで1か月以上ゆっくりと時間をかけて低温発酵を行ない、そのままシュール・リー(澱との接触)を行っております。
また、ワインの状態を見ながら、バトナージュ(定期的なワインと澱の攪拌)をこまめに実施する事で、旨味と厚みのあるワインに仕上げています。
IWCのテイスティングノート:水白色で、セロリとキュウリの香り、かすかにレモンの皮やライムの香り、重厚なミネラル感。
Grand Chanmoris Katsunuma Koshu Sur-Lie,2021 (internationalwinechallenge.com)
⑭サントリー/ジャパンプレミアム 高山村シャルドネ 2020
続いてご紹介するのは、サントリーのジャパンプレミアム 高山村産 シャルドネ 2020です。
長野県の北信地区に位置する高山村で収穫されたシャルドネを使用したワインで、IWCポイント90点でした。
樽およびタンクでシュールリー製法で造られたワインで、生産本数は2,436本です。
香りは柑橘系果実の爽やかな香と熟したパイナップルのような甘い香、樽由来のトースト香を感じ、味わいは新鮮な酸味、ついで自然な甘味を感じ、更に樽由来の香ばしいニュアンスが加わる厚みのあるふくらみのある味わいのワインです。
IWCのテイスティングノート:みかん、エルダーフラワー、蜂蜜、濃い生クリームの特徴は、このワインに素敵な特徴と重厚感を与えます。素晴らしい余韻の長さ。
Suntory Japan Premium Takayamamura Chardonnay,2020 (internationalwinechallenge.com)
⑮サントリー登美の丘ワイナリー/登美 赤 2016
高級な日本ワインでもご紹介した、サントリーのフラグシップワインとなり、IWCポイント90点でした。
フレンチオーク樽100%、ぶどうの品種はメルロ:52%、プチ・ヴェルド:42% 、カベルネ・ソーヴィニョン:6%で生産本数は5,184本です。
徹底した収量制限により育てられたカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ等を絶妙にブレンドした、樽香と果実香のバランスがよく、気品を感じる逸品です。
IWCのテイスティングノート:メドックのような爽やかな梅の香り – 良い品種表現がされている。カシス、スギ、タバコの印象的な構造を持つ。
SuntoryTomi No Oka Winery Tomi Red,2016 (internationalwinechallenge.com)
最後に
いかがでしたでしょうか。
素晴らしい個性、性格、複雑さを持つワインとして評価されたことで、日本ワインも世界に誇ることの出来るワインが毎年リリースされていることがわかるのではないでしょうか。
是非この機会に日本ワインも飲んでみてはいかがでしょうか。
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②金賞を受賞したワインを選ぶ
ラベル買いだと美味しいワインじゃない可能性がある!と思われる方には、品評会で評価されたワインはいかがでしょうか。
日本または世界のワイン関係者が基準を基に選んだワインになりますので、客観的にみてもいいんではないでしょうか。
また選ぶ人が品評会によって異なるので、例えば女性が選んだワインもあるので客観的に見る上では一番いい選び方だと思います。
「でも品評会で選ぶと言ってもどんな品評会があるかわからない…」と思う方も多いと思います。
そんな方に参考の記事はこちらから↓
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