皆さんは、大手ビールメーカーと言われると何を思い出されますか?
日本で大手ビールメーカーと言われるのは,
・キリンビール
・アサヒビール
・サントリービール
・サッポロビール
の4社と言われます。
今回は、この大手ビールメーカーが母体となる日本ワインのブランドについてご紹介して行きたいと思います。
日本ワインメーカー4社をご紹介
シャトーメルシャン(キリンビール)

キリンビールの親会社であるキリンホールディングス傘下の大手ワインメーカーです。
1877年に設立された、日本最古の民間ワイナリー、大日本山梨葡萄酒会社の系譜を受け継ぐこのシャトーメルシャン。
桔梗ヶ原メルロー1985がスロベニアで開催されたリュブリアーナ国際ワインコンクールで大金賞を受賞したり、甲州ブドウを原料とした「シュール・リー製法」と呼ばれる辛口甲州ワインの開発に成功した際には、その技術を他のワイナリーに情報公開して日本ワインの発展にも貢献しています。
さらに、2020年7月13日(月)に発表されたワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出する「ワールド・ベスト・ヴィンヤード2020」にて、世界第30位およびベストアジアに選出されたりと今後さらなる注目をされるであろう世界も注目のワイナリーです。
やはりイチオシは、ベストヴィンヤードにも選出されたシャトーメルシャン椀子オムニス。

サントネージュ(アサヒビール)

続いては、アサヒ スーパードライでおなじみのアサヒビールのブランド名が「サントネージュ」。
1947年に山梨県甲府市郊外にワイン醸造所が誕生し、1957年に商標を「サントネージュ」へ改め、1972年に今のサントネージュ株式会社となりました。
サントネージュとは「聖なる雪」という意味で、「よいワインはよいぶどうから」をワイン造りの基本として、クオリティの高いワインを追求しているワイナリー。
サントネージュには、サントネージュを物語る、5つのキーワードというものがあります。
・Philosophy
「サントネージュ」の名にふさわしい、日本ワインを
・Grapes
厳選した産地の日本のぶどうだけを
・Taste
日本だからこその、美しい味わい
・History
これまでも、これからも続く挑戦
・Human
情熱ある生産者、醸造家の技術
この5つを大事にしているワイナリーです。
そして何より「東京2020オリンピック・パラリンピック オフィシャルワイン」として選ばれ、さらに北海道余市に農地を取得し、2023年に向けてファーストヴィンテージを発売する予定であるということで今後より目を離せなくなってきました。
フランス・ボルドー地方で行われたワイン・スピリッツの国際コンクール「レ シタデル デュ ヴァン2017」で金賞を受賞した、エクセラント 牧丘 倉科畑収穫シャルドネがイチオシ!
サントリー

続いては、甘味葡萄酒「赤玉」でおなじみのサントリー。
サントリーが自社で造る日本ワインのルーツは1936年に山梨ワイナリー(現 登美の丘ワイナリー)を開設したことが始まりです。
この登美の丘ワイナリーは日本最大の自家ぶどう園(敷地面積約150ha)として有名です。
受賞歴もフランス・ボルドー地方で行われたワイン・スピリッツの国際コンクール「レ シタデル デュ ヴァン2003」で日本初となる金賞を受賞した同ワイナリーのフラッグシップである「登美1997」をはじめ多くのワインが賞を受賞しているワイナリーです。
となるとやはりフラグシップワインである、登美 赤がイチオシすべきワインです。

グランポレール(サッポロビール)

そして最後は、サッポロホールディングス傘下のサッポロビールのワインブランド「グランポレール」。
サッポロビールのワイン事業の始まりは1976年、日本のワイン発祥の地、山梨県甲州市勝沼町に創業した勝沼ワイナリーと言われております(諸説あり)。
2012年には「グランポレール」専用ワイナリーとしてフルリニューアルし、名称を「グランポレール勝沼ワイナリー」へと改めたことで今のブランドが確立されました。
ちなみに「グランポレール」とは、フランス語で偉大さを表す「グラン」と北極星を意味する「ポレール」から名づけられたそうです。
現在では、山梨県以外にも北海道、長野県、岡山県にグランポレールのワインになるぶどうが栽培されております。
特に安曇野池田ヴィンヤードは、グランポレールが日本ワインの新たな可能性に挑むためにたどり着いた自社畑で信州ワインバレーの中の「日本アルプスワインバレー」に属し、2010年に最初の苗を植えてからよいワインが生まれております。
イチオシはスパイシー感の色濃く残るシラーが生まれた安曇野池田ヴィンヤードのシラーです。
いかがでしたでしょうか。
ビールメーカー同様に日本ワインメーカーも大手4社はそれぞれ試行錯誤をしながらも多くのワインを生産しております。
大手各社が切磋琢磨した先には、日本ワインが日常になるという世界が広がり、より多くのワインが、食卓に並ぶことになることでしょう。
皆さんもぜひ本日の夕食に日本ワインを並べてみてはいかがでしょうか。
コメント
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